不断桜(読み)フダンザクラ

デジタル大辞泉 「不断桜」の意味・読み・例文・類語

ふだん‐ざくら【不断桜】

四季を問わず、5弁の白い花をつけるサトザクラ。三重県鈴鹿市の白子山観音寺の境内にあり、天然記念物。白子不断桜。

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精選版 日本国語大辞典 「不断桜」の意味・読み・例文・類語

ふだん‐ざくら【不断桜】

  1. 〘 名詞 〙 サトザクラの園芸品種。花は白く一重で径三センチメートルぐらい。春秋に長い柄のある花を開き、冬も成葉が残り、花が咲く。三重県鈴鹿市の伊勢白子観音に古くからある。天然記念物。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「満月に不断桜を詠めばや〈其角〉 念者法師は秋のあきかぜ〈越人〉」(出典:俳諧・曠野(1689)員外)

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世界大百科事典(旧版)内の不断桜の言及

【サクラ(桜)】より

…コヒガン系のものにも,八重咲きの十月桜や一重の四季桜のように,初冬と春の2回きまって咲くサクラがある。ヤマザクラ系の不断桜も季節はずれに咲き,10月下旬から4月下旬まで咲きつづける。 サクラ属ウワミズザクラ亜属のウワミズザクラP.grayana Maxim.(イラスト)やイヌザクラP.buergeriana Miq.などは小さい花が多数集まって細長い穂になって咲き,サクラといわれているが,とくに美しいものではない。…

※「不断桜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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