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不活性気体(読み)フカッセイキタイ(その他表記)inert gas

日本大百科全書(ニッポニカ) 「不活性気体」の意味・わかりやすい解説

不活性気体
ふかっせいきたい
inert gas

通常希ガス元素、すなわちヘリウムネオンアルゴンクリプトンキセノンラドンをさす。しかし、試薬と反応しない、あるいは反応に関与しない気体という意味で用いられることも少なくない。この場合には窒素なども含まれる。酸化に敏感な試薬類のラベルによく「不活性気体中で封じ……」とある場合はおおむね窒素であり、アルゴンなどのことは少ない。

山崎 昶]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「不活性気体」の意味・わかりやすい解説

不活性気体 (ふかっせいきたい)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の不活性気体の言及

【希ガス】より

…これは,原子の電子配置が,最外殻でs2p6(ヘリウムのみはs2)となり,閉殻をつくり安全な配置をとるためであり,またイオン化ポテンシャルが高く,化学的に不活性な原因となっている。このため,不活性気体(不活性ガス)inert gasあるいは貴ガスnoble gasということもある。いずれの元素も真の意味での化合物をつくることはないと考えられていたが,イオン化ポテンシャルの最も低いキセノンについて1962年カナダのバートレットN.BartlettによってはじめてXePtF6がつくられ,それ以来今日までにXeおよびKrの化合物がつくられている。…

※「不活性気体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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