与四兵衛山
よしべえやま
大山町の原集落の北にそそり立ち、常願寺川に臨む標高六二〇メートルの孤立峰。高さは低いが、その鋭い三角形の山容は対岸立山町芦峅寺の
堂跡から望むとひときわ特異である。おそらく立山神を迎えて祀る聖地の一つだったのであろう。立山を開いたとき慈興は芦峅寺・岩峅寺(現立山町)など常願寺川の北に社寺を建て、その師薬勢は川の南に社寺を開いたと「伊呂波字類抄」は伝えているが、その薬勢の本拠地がこの山であったろうといわれる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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