世にも(読み)ヨニモ

デジタル大辞泉 「世にも」の意味・読み・例文・類語

よに‐も【世にも】

[副]副詞「よに」+係助詞「も」から》
非常に。ことのほか。「世にも不思議な事件」「世にもたえなる調べ
(あとに打消しの語を伴って)決して。
筑波嶺の岩もとどろに落つる水―たゆらに我が思はなくに」〈・三三九二〉

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精選版 日本国語大辞典 「世にも」の意味・読み・例文・類語

よに‐も【世も】

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「よに(世━)」に助詞「も」が付いて意味を強めた語 )
  2. きわめて。たいそう。また、いかにも。さも。
    1. [初出の実例]「今めかしう、心やすげにもてなしてよにも故あり、心にくきおぼえにて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)竹河)
    2. 「Yonimo(ヨニモ) フシギナ」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ( 否定の語を伴って ) 決して。断じて。どんなことがあっても。
    1. [初出の実例]「筑波嶺の岩もとどろに落つる水代爾毛(よニモ)絶ゆらにわが思はなくに」(出典:万葉集(8C後)一四・三三九二)

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