デジタル大辞泉 「世に」の意味・読み・例文・類語 よ‐に【世に】 [副]1 程度のはなはだしいさま。たいそう。非常に。「僧は最いと懇ろに道を教うれば、横笛―嬉しく思い」〈樗牛・滝口入道〉2 (あとに打消しの語を伴って)決して。断じて。「汝達等が賢き思ひに、我、―劣らじ」〈今昔・二〇・四四〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「世に」の意味・読み・例文・類語 よ‐に【世に】 〘 副詞 〙① 世間に比べるものがないほどの意から、程度がはなはだしいさまを表わす。非常に。大変。たいそう。[初出の実例]「おぼしわづらふにやあらんと見えしほどの御ふみ見給へしこそ、よにあはれにらうありしか」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)② ( 下に打消の語を伴って ) 決して。断じて。よもや。[初出の実例]「わが妻はいたく恋ひらし飲む水に影(かご)さへ見へて余爾(ヨニ)忘られず」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三二二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例