世俗諦(読み)せぞくたい(英語表記)saṃvṛti-satya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世俗諦」の意味・わかりやすい解説

世俗諦
せぞくたい
saṃvṛti-satya

仏教用語。俗諦世諦などともいう。いろいろ経典によって解釈が異なっているが,一般には,世間的,常識的に認められる真理を世俗諦とみている。したがって大乗仏教では,言葉離れ,相対の世界を離れ,また思慮をもこえた真諦を説明するのには世俗諦によらなければならないと説いて,世俗諦を段階的な意義あるものとみなしている。 (→真俗二諦 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android