ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界の大演劇」の意味・わかりやすい解説 世界の大演劇せかいのだいえんげきEl gran teatro del mundo スペインの劇作家カルデロン・デ・ラ・バルカの戯曲。1幕。 1645年頃執筆。作者である「神」は舞台監督である「世界」に「人生」という作品の上演を命じる。この劇中劇 (人生) で役者 (人間) は,なんらのト書きも与えられず,ただみずからの判断をもって自分の役を演じ,その成果を神によって評価されねばならない。王,富者,貧者や「恩寵」などの擬人化した人物が登場する,道徳劇の伝統をひく詩劇。カルデロンの聖餐神秘劇の代表作の一つ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by