旺文社世界史事典 三訂版 「世界産業労働者同盟」の解説
世界産業労働者同盟
せかいさんぎょうろうどうしゃどうめい
Industrial Workers of the World
非熟練労働者の産業別組織化と資本主義の打倒を目的とし,社会主義者や無政府主義者(アナーキスト)らを中軸に季節労働者・移民労働者・黒人労働者らが結集し,最盛時には組合員数は5万人をかぞえた。しかし,サンディカリスムの影響が強く,1908年社会主義者は脱退した。第一次世界大戦まで各地のストライキで指導的な役割を果たしたが,大戦の勃発後は反戦活動を展開したため政府に弾圧され,1925年にはついに解散させられた。
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