アメリカ労働総同盟(AFL)(アメリカろうどうそうどうめい)
American Federation of Labor
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
アメリカ労働総同盟
アメリカろうどうそうどうめい
American Federation of Labor
1886年に結成された,熟練労働者のみからなる全国的な労働組合連合。略称AFL
ゴンパーズに指導されて発展。職能別組合主義をとり,また直接的な政治運動をさけ,資本主義制度下での労働者の地位向上をめざす穏和な組織。1935年,AFLの方針を不満とした産業別組合主義者が産業別組織会議(CIO)を結成して分裂したが,55年両者は合同し,AFL−CIOとなった。
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「アメリカ労働総同盟」の意味・わかりやすい解説
アメリカ労働総同盟【アメリカろうどうそうどうめい】
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世界大百科事典(旧版)内のアメリカ労働総同盟の言及
【アメリカ合衆国】より
…〈グレンジャー運動〉と呼ばれる農民運動は,各州政府をして鉄道運賃の規制に向かわせたが,これはついに州際通商法(1887)の制定となって,連邦政府が初めて民間企業に規制を加えることになった。一方,労働者もアメリカ労働総同盟(AFL)を組織し,熟練労働者の生活水準の向上と労働条件の改善に努力した。そのほか,ポピュリスト党による鉄道,電信,電話の公営化,累進所得税の賦課を求める争いなど,19世紀末から20世紀初めにかけて自由放任主義の生み出す各種弊害を除こうとする社会改良主義の運動が高まった。…
【AFL‐CIO】より
…正称はAmerican Federation of Labor and Congress of Industrial Organizations。アメリカ労働総同盟・産業別労働組合会議と訳される。AFLとCIOが1955年に合同してできたアメリカ最大の労働組合中央組織。…
【ゴンパーズ】より
…ロンドンのイースト・エンドで貧しいユダヤ人労働者の家庭に生まれ,1863年家族とともにアメリカに移住し,ニューヨークで葉巻工となる。葉巻工組合の指導者(1874‐81)をへて,86年に正式に発足したアメリカ労働総同盟(AFL)の会長に就任し,没年まで在任。AFLの形成・発展に尽くし,“アメリカ労働運動の父”ともいうべき人である。…
【ルイス】より
…UMWAは,職業別組合が大多数を占めていたアメリカ労働運動のなかで,産業別組合として結成された例外的な組合であった。1930年代に,[ワグナー法]に代表されるニューディール期の労働・社会立法を背景にして,アメリカ労働総同盟(AFL)内部に,当時未組織であった重化学工業分野を組織化するにあたって,職業別か産業別かという組織原則をめぐる対立が生じた。ルイスは,産業別組合主義の旗頭として活躍し,35年にUMWAをAFLから脱退させ,産業別組合会議(CIO)の結成に向かった。…
※「アメリカ労働総同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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