…秋成が住んだ知恩院前袋町の家の向いには,詩文や書画にも巧みであった儒者の村瀬栲亭(むらせこうてい)がいた。四条派の祖となった画家・俳人として知られる松村月渓(呉春),歌人の小沢蘆庵,さらに風雅のパトロン的立場にあった京都の豪商で画,連歌をよくした世継寂窓(よつぎじやくそう)などが秋成とともに煎茶を楽しんでいたのである。岡崎に居然亭と呼ばれる広大な別荘を持っていた世継寂窓は,また相国寺の大典禅師(1719‐1801)の寿像を描いたことでも知られているが,大典禅師は売茶翁高遊外とも交遊があり,《売茶翁伝》は翁を知る人の書いた伝記として貴重なものである。…
※「世継寂窓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...