中上市町(読み)なかかみいちまち

日本歴史地名大系 「中上市町」の解説

中上市町
なかかみいちまち

[現在地名]大分市中央町ちゆうおうまち二丁目

東上市ひがしかみいち町の西にあり、西は西上市町。北側の西半分は同町との境の南北道を挟む西にし町、東半分は東上市町との境の南北道を挟むきよう町。慶長府内絵図に町名みえ、北頬・南頬とも三〇間、南北の入一五間。正徳年間(一七一一―一六)頃は当町のみで三月一日から一二月二六日まで一・六の日の六斎市を立てていたが、のちには他町でも市立てが許された(府内藩日記・豊府指南)。享保七年(一七二二)計屋二軒があり、宝暦三年(一七五三)営業を許可された商人のうちに穀物七島計屋一軒・穀物仲買一軒があった(府内藩日記)。町郷中酒造米高寄帳(府内藩記録)によれば酒造業者が二軒あり、酒造米高は延宝七年(一六七九)五石と七石五斗、元禄一〇年(一六九七)三四石一斗余と二石七斗、正徳五年(一七一五)一一石三斗余と九斗。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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