中丸城跡(読み)なかまるじようあと

日本歴史地名大系 「中丸城跡」の解説

中丸城跡
なかまるじようあと

[現在地名]金山町横田 要害山

横田よこたの南東部に屹立する独立峰要害ようがい(五四七メートル)の全域を縄張りとする中世の山城で、横田城・立岩たていわ城の別名もある。本丸・二の丸・三の丸・虎口・腰郭・帯郭・空堀堀切・水ノ手・追手道・搦手道等の跡があり、追手道より山頂部の本丸に至る道筋には堀障子・折り・枡形・坂虎口・横矢掛・堀底道等の戦闘用施設が数多くみられ、天正一七年(一五八九)の伊達政宗軍との戦いでは岩石落しなどの戦術を用いて守備したといわれる(山内天正記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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