日本歴史地名大系 「中別所板碑塔婆群」の解説 中別所板碑塔婆群なかべつしよいたびとうばぐん 青森県:弘前市中別所村中別所板碑塔婆群[現在地名]弘前市中別所弘前市の西北部郊外、岩木山の東麓中別所(なかべつしよ)に中世の板碑塔婆群がある。俗称石仏(いしぼとけ)に大小三五基、隣接の俗称公卿塚(くげづか)に一四基、計四九基が現存。付近に散在していたものを集めたといわれる。両地区にある板碑は、関東地方にみられる緑泥片岩で作製した薄い板石状のものではなく、石を板状に加工したものもあるが、大半は自然石の表面を軽く研磨した自然石板碑である。使われる石は輝石安山岩が多い。大部分は種字のみを刻しており、金剛界大日如来を表すバンが圧倒的に多い。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by