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岩木山 いわきさん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

岩木山
いわきさん

青森県西部にある火山鳥海火山帯に属す。活火山で,常時観測火山。愛称津軽富士。標高 1625m。津軽平野に富士に似た姿でそびえる円錐形成層火山で,山頂部は中央の岩木山,北の巌鬼山,南の鳥海山の 3峰からなる。地質はおもに新第三紀層を基底とする安山岩。古くから霊山として農民の信仰を集めた。南麓に岩木山神社があり,江戸時代からお山参詣の行事がある。最後の噴火は文久3(1863)年。山麓一帯には百沢温泉岳温泉,湯段温泉などの温泉があり,弘前方面からの登山口になっている。鰺ヶ沢方面からは長平,板柳方面からは大石が登山口。1965年岳温泉から 8合目まで津軽岩木スカイラインが開通。バス終点から鳥海山頂にはリフトが通っている。

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デジタル大辞泉の解説

いわき‐さん〔いはき‐〕【岩木山】

青森県、津軽平野南西部にある円錐形の火山。標高1625メートル。古くから信仰の対象とされ、お山参詣が行われる。津軽富士。お岩木山。

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百科事典マイペディアの解説

岩木山【いわきさん】

青森県西部にある円錐形の活火山。津軽富士とも。標高1625m。新第三紀層を基盤とし,安山岩からなる。巌鬼山が外輪山をなし,山腹は放射谷により開析されている。古くは阿蘇辺森・往来山ともよばれたとされ,天台密教や熊野信仰などにより信仰の山となっていた。
→関連項目青森[県]鰺ヶ沢[町]岩木[町]修験道津軽国定公園日本百名山弘前[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

いわきさん【岩木山】

青森県西部,津軽平野南西部に位置する二重式火山。山容が円錐形で,平地に孤立してすそ野をのばすところから津軽富士の別名がある。山頂は三つの峰に分かれているが,巌鬼(がき)山と鳥海山は外輪山の一部であり,岩木山はその後にできた中央火口丘で,標高1625m。外輪山のうち,西半部はその後の爆発で破壊されて地形が明瞭でないが,東半部は比較的明瞭に保存されている。岩木山の火山活動は1863年(文久3)の噴火が最後となっていたが,1970年に山頂西側の赤沢で硫化水素ガスの噴出がみられた。

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大辞林 第三版の解説

いわきさん【岩木山】

青森県津軽平野南西部にある火山。最後の噴火は1863年。海抜1625メートル。津軽地方で古くから信仰の山とされた。津軽富士。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔青森県〕岩木山(いわきさん)


青森県西部、津軽(つがる)平野南西部にそびえる複式成層火山。標高1625m。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。津軽富士とも。山頂は津軽平野を見渡せる眺望の名所。南西麓(なんせいろく)から津軽岩木スカイラインが通じ、その終点から山頂までリフトが結ぶ。山麓に嶽(だけ)・百沢(ひゃくざわ)・湯段(ゆだん)などの温泉がわく。古来、霊山として信仰対象となり、山麓には岩木山神社が鎮座する。旧暦8月1日のお山参詣(さんけい)は国の重要無形民俗文化財。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岩木山
いわきさん

青森県西部、津軽平野の南西部にある円錐(えんすい)形の火山。標高1625メートル。山容が富士山に似ているところから津軽富士の別名がある。鳥海(ちょうかい)火山帯に属する複式火山で、外輪山は山頂付近に発達し、その中に中央火口丘がそびえる。外輪山の西半部は爆発で欠損し、東半部に鳥海山(1502メートル)、巌鬼山(がんきさん)(1456メートル)がある。中央火口丘が狭義の岩木山である。標高500メートル以上は比較的急傾斜をなし、大小数個の爆裂火口や硫気孔があって、山体を深くえぐる谷頭となっている。500メートル以下が裾野(すその)で、大部分は火山性の泥流堆積物(たいせきぶつ)と火山性扇状地の堆積物である。噴火は記録のうえでは21回あり、最後の噴火は1863年(文久3)3月23日である。山麓(さんろく)一帯は藩政時代には馬の牧場や草刈り場として利用され、第二次世界大戦後は開拓が行われたが、二、三の開拓地を除いては十分な成果をあげていない。1965年(昭和40)に山麓の嶽(だけ)温泉から八合目まで自動車道岩木山スカイラインが完成し、鳥海山噴火口までリフトも架設され、容易に登山ができるようになった。山麓に嶽のほか、湯段(ゆだん)、百沢(ひゃくざわ)の温泉があり、弘前(ひろさき)市百沢の岩木山(いわきやま)神社は津軽一円の信仰を集めている。津軽の人々は古くから岩木山を信仰し、天候の変化を山にかかる雲の動きで予知するなど、日常生活のよりどころとしている。「お山参詣(さんけい)」の行事は国の重要無形民俗文化財に指定され、旧暦8月1日(前後3日間)、山麓の集落ごとに若者たちを中心に、御幣や幟(のぼり)を立てて豊作祈願のため山に登る。[横山 弘]
『宮城一男著『津軽の岩木山』(1971・森重出版)』

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世界大百科事典内の岩木山の言及

【岩木山神社】より

…旧国幣小社。顕国玉(うつしくにたま)神,多都比売(たつひめ)神,宇賀能売(うかのめ)神,大山祇(おおやまづみ)神,坂上苅田麻呂(さかのうえのかりたまろ)命をまつり,桓武朝に坂上田村麻呂が創建したと伝えるが,本来は岩木山(いわきさん)自体を神とする信仰に発し,顕国玉神は国魂(くにたま)神で主祭神である。室町時代には北畠氏が,戦国時代には大浦氏が社殿を造営したといい,津軽(大浦)氏が代々崇敬し社殿を修造した。…

※「岩木山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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