20世紀日本人名事典 「中原芳煙」の解説
中原 芳煙
ナカハラ ホウエン
明治・大正期の日本画家
- 生年
- 明治8年6月24日(1875年)
- 没年
- 大正4(1915)年6月20日
- 出生地
- 島根県邑智郡都賀行村(現・大和村)
- 本名
- 中原 佐次郎
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校日本画科〔明治34年〕卒
- 経歴
- 明治29年東京美術学校に入学、川端玉章に師事して円山派を学び、34年首席で卒業。花鳥山水や動物、特に鹿の絵に優れた。37年宮内省に入り、正倉院御物を整理に従事、38〜43年審美書院に勤務して古今の名画を鑑賞し、諸流の技法を研究した。この間、35年日本絵画協会第12回の日本美術院との連合絵画共進会に「月下狐鹿」で1等褒状を受け、36年第5回内国勧業博覧会に「月下三鹿」が入選。40年東京勧業博覧会に「群鹿」が入選、また巽画会会員となる。大正3年病気になり島根に帰郷した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報