朝日日本歴史人物事典 「中原邦平」の解説
中原邦平
生年:嘉永5.6.15(1852.7.31)
明治大正期の修史家。周防国大島郡久賀村(山口県大島町)に生まれる。明治11(1878)年,司法省法律学校を中退,13年から18年に参謀本部出仕,22年,東京・芝白金の毛利家編輯所に入り,44年維新史料編纂会常任委員に,大正4(1915)年,臨時帝室編修局御用掛になる。毛利家編輯所では,兼重慎一の部下として,長州藩の勤王・討幕運動史をめぐる修史事業に従事した。旧藩事蹟取調事務所,史談会,維新史料編纂会においても重きをなした。<著作>『井上伯伝』『伊藤公実録』<参考文献>文部省維新史料編纂事務局『維新史料編纂会の過去と現在』,広田暢久「毛利家編纂事業史」(『山口県文書館研究紀要』3号)
(秋元信英)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報