中国歴史博物館(読み)ちゅうごくれきしはくぶつかん

日本大百科全書(ニッポニカ)「中国歴史博物館」の解説

中国歴史博物館
ちゅうごくれきしはくぶつかん

北京(ペキン)市の中心、天安門広場の東側にあった中国最大の歴史博物館。2003年に隣接の中国革命博物館と統合し、中国国家博物館となった。中国歴史博物館は教育、研究、文化の保存という三つの任務(三性(サンシン))を担う機関として、故宮(こきゅう)博物院と並んで、国務院の国家文物事業管理局に所属した。行政と実務の両部門があり、後者は、保管、陳列、大衆工作、考古の各部と、一つの研究室に分かれ、このうち保管部には、所蔵文物保管、陳列室文物保管、図書資料、修復、科学分析の各組があった。考古部は、研究のほか、外部の組織と協力して発掘調査も行い、研究室は、おもに『中国歴史博物館館刊』(1979創刊)を通して、高度で多彩な研究成果を発表した。陳列室は二つの階からなり(二階は隋(ずい)・唐(とう)時代以降)、1919年の五・四運動に至る中国の歴史を、原始社会(約170万年前から4000年前まで)、奴隷制社会(前21世紀から春秋時代まで)、封建社会(戦国時代から1840年のアヘン戦争まで)、半植民地・半封建社会(旧民主主義革命の時期)の四つの部分に分けて、文物、図表、地図、模型などを通して紹介した。なお、五・四運動以降の歴史、および中国共産党史の分野は、中国革命博物館にまかされていた。

尾形 


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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