日本歴史地名大系 「中央院」の解説 中央院ちゆうおういん 北海道:胆振支庁苫小牧市苫小牧村中央院[現在地名]苫小牧市元町一丁目苫小牧市街の西側、太平洋岸の近くに位置する曹洞宗寺院。山号は実法山、本尊は釈迦如来。明治一二年(一八七九)四月に川村重太郎ほか二名が曹洞宗宗務支局(同一五年に札幌中央寺となる)に出願して、曹洞宗第二号説教場を設置し、加藤金翔を迎えた(苫小牧町史)。交通不便などの理由から仏事法要はすべてこの説教場で行われ、檀家の範囲は勇払(ゆうふつ)・白老(しらおい)・千歳の三郡に及んだ(以上「北海道宗教大鑑」)。同一七年二月に実法山中央院と寺号公称。当時の檀信徒は一二六戸で、公称とともに本寺中央寺の小松万宗二世住職を開山に勧請し、金翔は当寺二世となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報