朝日日本歴史人物事典 「中山親雅」の解説
中山親雅
生年:文和2/正平8(1353)
南北朝・室町前期の公卿。父は権中納言定宗。侍従,左少将,蔵人頭,宮内卿などを歴任,康暦2/天授6(1380)年参議,権中納言を経て,永徳3/弘和3(1383)年には従二位に叙せられ応永1(1394)年権大納言となる。応永2年6月に出家,法名宗雅,また祐元ともいった。南北朝末の宮廷歌壇の担い手のひとりとしても知られ,宮廷内で催された御会和歌にも参会している。和歌は『新後拾遺和歌集』『新続古今和歌集』などに入集している。<参考文献>井上宗雄『中世歌壇史の研究―南北朝期―』
(小森正明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報