中島(忽那島)(読み)なかじま(くつなじま)

日本歴史地名大系 「中島(忽那島)」の解説

中島(忽那島)
なかじま(くつなじま)

[現在地名]中島町

中島町の中心をなす中島(二二平方キロ)を古くは忽那島とよんだ。

奈良時代ここに法隆寺荘園があり、天平一九年(七四七)の法隆寺伽藍縁起流記資財帳には「骨奈嶋一処」とある(→温泉郡。「中嶋」の文字の初見は「忽那嶋開発記」の興国三年(一三四二)の記事で、河野通盛の侵入に対し忽那一族が「護中嶋、本山(城)楯籠ル」とある。中島を主島とする瀬戸内海上の島々忽那七島ともよんだ。野忽那のぐつな島・睦月むづき島・忽那島・怒和ぬわ島・津和地つわじ島、はしら(現山口県)二神ふたがみ島がそれである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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