河野通盛(読み)こうの みちもり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河野通盛」の解説

河野通盛 こうの-みちもり

?-1364 鎌倉-南北朝時代の武将
河野通有(みちあり)の子。元弘(げんこう)の乱で鎌倉幕府方につく。幕府滅亡により南山士雲(なんざん-しうん)のもとで出家し,その仲介で足利尊氏(たかうじ)の配下となる。伊予(いよ)(愛媛県)の旧領を安堵(あんど)され,道後に湯築(ゆづき)城をきずく。のち室町幕府により伊予守護に任じられた。貞治(じょうじ)3=正平(しょうへい)19年11月26日死去。初名は通治。通称は九郎左衛門。号は善恵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の河野通盛の言及

【河野氏】より

…中世の伊予国(愛媛県)の豪族。古代の越智(おち)氏の流れをくむと伝えられる。風早郡河野郷(現,北条市)を根拠地とする。源平合戦時に,通清・通信父子が源氏方にくみして勢力をのばし,戦後は御家人の地位を得て伊予国最大の武士団に成長した。その支配領域は,風早郡を中心にして中東予に及んだ。承久の乱(1221)では通信が京方に味方し,所領所職の大半を失ったが,その子通久が鎌倉方についたのでかろうじて命脈を保った。…

※「河野通盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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