20世紀日本人名事典 「中島栄次郎」の解説
中島 栄次郎
ナカジマ エイジロウ
昭和期の評論家,詩人
- 生年
- 明治43(1910)年8月18日
- 没年
- 昭和20(1945)年5月7日
- 出生地
- 大阪市天王寺
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部哲学科〔昭和9年〕卒
- 経歴
- 大阪高校時代の同級生に保田与重郎、田中克己らがいる。昭和7年保田、田中らと雑誌「コギト」を創刊。10年保田、亀井勝一郎らと文芸雑誌「日本浪曼派」を創刊。その創刊号に「浪曼派の機能」を執筆。リアリズム、リベラリズム、ロマン、象徴などをテーマにニーチェ、ソクラテス、芭蕉、川端康成など古今東西の作品を対象に活発な評論活動を展開。同人に参加した太宰治、伊東静雄、檀一雄をはじめ文学界に大きな影響を与えた。他に「新潮」「文学界」にも執筆。日本大学大阪専門学校教授も務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報