中志村(読み)なかしづくむら

日本歴史地名大系 「中志村」の解説

中志
なかしづくむら

[現在地名]千代田村中志筑

恋瀬こいせ川右岸の台地上にあり、西は上志筑村。志筑の名は「常陸国風土記」に「信筑の川」、「万葉集」巻九に「師付の田居」とみえ、「吾妻鏡」建保六年(一二一八)三月二三日条には「常陸国志筑郷」とみえる。鎌倉初期に地頭となった益戸(下河辺)氏は当地に城を築いて支配したが、南北朝期に南朝方についた益戸国行が興国二年(一三四一)に高師冬の命を受けた大掾高幹に攻められ、志筑城は落城した(常陸誌料郡郷考)

天正末期に佐竹氏の支配下に入り、慶長七年(一六〇二)以後江戸時代を通じて本堂氏領で本堂氏は当村に陣屋を構えて統治した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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