中手・中稲(読み)なかて

大辞林 第三版の解説

なかて【中手・中稲】

稲の品種で、早稲わせと晩稲おくてとの間であるもの。 《中稲》 [季] 秋。
農作物・果物などで、早生わせと晩生おくての中間のもの。

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精選版 日本国語大辞典の解説

なか‐て【中手・中稲】

〘名〙
① 作物で早生(わせ)と奥手(おくて)の中間に位するもの。開花や結実が日長などに比較的左右されないものが多い。⇔早生(わせ)奥手(おくて)
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「花に約ては先(わせ)に披(さ)く花、中(ナカテ)に披く花、後(おくて)に披く花有り」
② (中稲) 稲の品種のうちで、早稲(わせ)と晩稲(おくて)の中間の時期に成熟するもの。また、その米。⇔早稲(わせ)晩稲(おくて)。《季・秋》
※金沢文庫古文書‐元徳三年(1331)一〇月一二日・教智田畠注文(七・五四〇二)「教智房わせなかてのふん一反内を半わせにて候ほとにかりて候」
③ 中間のあたり。
※申楽談儀(1430)勧進の舞台、翁の事「舞台の日隠しの柱の中てよりは側(そば)へ寄せて」
※俳諧・鷹筑波(1638)二「我石に我と中手や置ぬらん おこれば扨もいたきりんびゃう〈正平〉」
⑤ 両者の間に割ってはいること。仲立ちをすること。また、その人。
※上井覚兼日記‐天正一一年(1583)一〇月一日「去春已来阿蘇家・当方御和平候之処、頃与風手切候、驚入候、いかなる佞人之中手なとにて候哉」

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