中村伝七(読み)なかむら でんしち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村伝七」の解説

中村伝七 なかむら-でんしち

?-1725 江戸時代中期の歌舞伎役者作者
5代中村勘三郎の弟。初代中村伝九郎の門弟となり,中村仁左衛門を名のる。正徳(しょうとく)3年江戸中村座ではじめて作者として名があらわれた。4年より中村伝七の名で作者専業となる。せり出しなどの大道具考案,舞台装置を工夫した。享保(きょうほう)10年9月27日死去。俳名は角止。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中村伝七の言及

【回り舞台】より

…舞台中央の床を大きく円形に切って,その上に飾った装置をおいたまま回転させる。《歌舞妓事始》によると,正徳・享保期(1711‐36)に江戸で活躍した狂言作者中村伝七は,いろいろの珍しい大道具を考案して,見物をおどろかせたが,その中に〈ぶん回し〉というのがあった。これは舞台の上にもう一つ四角い台をのせ二重舞台を作り,その下に車をつけ,回すときは道具方が3,4人出て,棍棒で押しやって回した。…

※「中村伝七」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android