中村春堂(読み)ナカムラ シュンドウ

20世紀日本人名事典 「中村春堂」の解説

中村 春堂
ナカムラ シュンドウ

明治〜昭和期の書家



生年
慶応4年7月3日(1868年)

没年
昭和35(1960)年3月14日

出生地
福岡県

本名
中村 尚友

別名
通称=梅太郎,字=玄卿,別号=耕心斎

学歴〔年〕
豊津中学卒

経歴
河野私塾で漢学を修め、20歳で小学校長。明治29年上京、内閣法典調査会に勤務。31年書道大家の小野鵞堂門下となり、のちその後継者として婦人書道に大きな影響を与えた。34年女子大学書道教授となり、女子校講師などのかたわら私塾を開き子弟3000余人を育てた。戦前は日本書道作振会に属し、雑誌「習字の友」を主宰戦後は日本書道連盟顧問、日展審査員を務めた。流麗な上代仮名をよくし、後年調和体を唱導した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村春堂」の解説

中村春堂 なかむら-しゅんどう

1868-1960 明治-昭和時代の書家。
慶応4年7月3日生まれ。明治29年上京し内閣法典調査会につとめる。小野鵞堂(がどう)に師事,漢字とかなが調和した優美な書風をひろめた。大正5年雑誌「習字之友」,昭和8年「日本書道」を刊行。双葉高女,精華高女,日本女子大などでおしえた。昭和35年3月14日死去。91歳。福岡県出身。豊津中学卒。名は尚友。字(あざな)は玄卿。通称は梅太郎。別号に耕心斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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