中殿村(読み)なかどんむら

日本歴史地名大系 「中殿村」の解説

中殿村
なかどんむら

[現在地名]中津中殿なかどの東本町ひがしほんまち

中津城から南東へ半里、西は島田しまだ村で、中津平野の中央部に位置する。「下毛郡誌」所収の応永七年(一四〇〇)五月九日の成恒貞種譲状に「一所 一町九反 中殿名」とみえるが、弘治二年(一五五六)四月二七日この名が宇佐宮渡領で、名田職が無主であると申出ているところから(「大内氏奉行人連署奉書」成恒文書)、応永のそれは疑わしい。「豊前志」は次のように記している。

<資料は省略されています>

すなわち当村では中臣氏を中殿と愛称してきたと信じられている。元禄豊前国高帳に高四二四石余とある。享和元年(一八〇一)の「筑紫紀行」に「島田を立て、五丁計行けば、中戸野村、人家五六十軒あり」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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