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中津平野 なかつへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中津平野
なかつへいや

九州地方北東部,福岡県企救半島大分県国東半島との間にある弧状の平野。別称豊前平野。周防灘に臨む長さ約 50kmの帯状の平野で,そのうち大分県の中津市付近から国東半島北西部までを狭義の中津平野,北西部を行橋平野と呼ぶことがある。長峡川,祓川,佐井川,山国川駅館川など小河川が多く,平野はそれらによる沖積地と洪積台地,および海岸の干拓地からなる。低地は水田化が進み,豊前米の産地。台地では高冷地野菜栽培や果樹栽培も行なわれる。北九州工業地域の外縁部にあたり,鉄鋼,電機,自動車関連,セメント,電子関連の先端科学産業など各種工業が立地。開発は古く,条里制の遺構や,古代仏教の遺跡が各地に見られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

なかつへいや【中津平野】

九州の北東部,周防灘に臨む平野。福岡県豊前市から国東(くにさき)半島基部の大分県豊後高田市まで,東西約30km,南北4~8kmにわたり,山国川,駅館(やつかん)川などの沖積低地と,ほぼ同面積の標高10~30mの洪積台地からなる。台地は山国川,犬丸川,伊呂波(いろは)川,駅館川などによって分断され,上毛原(こうげばる),下毛原(しもげばる),長峰原(ながみねばる),糸口原(いとくちばる),宇佐原(うさばる)などの小台地となって西から東へ並ぶ。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔福岡県(大分県)〕中津平野(なかつへいや)


九州北東部の海岸平野。福岡県企救(きく)半島と大分県国東(くにさき)半島の間、周防灘(すおうなだ)に沿った帯状の平野で、北西―南東方向の長さは約60km。大分県中津市を中心とする中津平野と福岡県行橋(ゆくはし)市を中心とする行橋平野に分かれる。駅館(やっかん)川・犬丸(いぬまる)川・山国(やまくに)川・今(いま)川などの諸河川による沖積(ちゅうせき)地と小規模な台地群からなる。北部は北九州工業地帯に含まれ各種工業が発展。台地ではダイコン・ハクサイなどの畑作、平野部は稲作が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中津平野
なかつへいや

九州の北東部、企救(きく)半島と国東(くにさき)半島との間、周防灘(すおうなだ)に臨む平野。英彦山(ひこさん)火山群の山脚が延びて、行橋(ゆくはし)平野と中津平野(狭義)に分けられる。中心都市は中津市。耶馬渓(やばけい)溶岩台地から流下する今(いま)川、山国(やまくに)川、駅館(やっかん)川、桂(かつら)川など諸河川の沖積低地とその前面の干潟(ひがた)干拓地、各河間地に残る隆起扇状地ないし海岸平野の洪積台地からなる。台地は野菜畑・果樹園に、数段の小段丘がみられる沖積低地と干拓地は水田に開かれ、遠浅海岸ではノリ・貝・エビ養殖が行われる。北九州工業地帯の外縁部をなし、苅田(かんだ)町、行橋市、豊前(ぶぜん)市、中津市に機械器具・窯業などの工業が立地する。JR日豊(にっぽう)本線と国道10号が通じている。[兼子俊一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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