中氷川神社(読み)なかひかわじんじや

日本歴史地名大系 「中氷川神社」の解説

中氷川神社
なかひかわじんじや

[現在地名]所沢市三ヶ島

狭山丘陵北麓、じま地区北部にある。旧村社。主祭神は素盞嗚尊・奇稲田姫命・大己貴命・少彦名命。「延喜式」神名帳所載の入間いるま郡五座のうちの「中氷川ナカヒカハノ神社」に比定される。中氷川の社名は大宮市の氷川神社と東京都西多摩郡奥多摩おくたま町にある氷川神社(上氷川社)との中間に鎮座することによるとされるが、確証はない。戦国期にはなか宮、近世には長宮ながみや明神社と称した。長宮の社名は杉・檜が茂る境内北東から南西にかけて細長いことに由来するという。永禄九年(一五六六)一一月一〇日の北条氏照制札(当社文書)によれば「三ケ嶋之内於中宮」での太神楽執行の際、見物衆中の横合(乱暴)が厳しく禁じられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android