中田正一（読み）ナカタ ショウイチ

20世紀日本人名事典

中田 正一
ナカタ ショウイチ

昭和・平成期の教育者 「風の学校」主宰。

生年

明治39(1906)年10月

没年

平成3(1991)年10月27日

出生地

兵庫県淡路島

学歴〔年〕

九州帝国大学農学部農学科〔昭和8年〕卒

学位〔年〕

農学博士〔昭和37年〕

主な受賞名〔年〕

吉川英治文化賞(第25回)〔平成3年〕

経歴

伊豆の国民高等学校教官となり青年教育に従事。工兵として応召、中国南部を転戦のあと、昭和17年復員。日本農業研究所、埼玉県修練農場を経て、23年農林省に。40年退官。国際農業研修センター館長、海外農業開発財団人材・情報部長などを経て、50〜57年国際協力事業団専門家チームリーダーとして、バングラデシュに滞在。59年から国際協力・奉仕を志す人のための「風の学校」校長。著書に「農村におけるグループ活動」「村づくりと青年活動」「村を動かす青年活動」「国際協力の新しい風―パワフルじいさん奮戦記」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

中田正一 なかた-しょういち

1906－1991　昭和後期-平成時代の教育者。
明治39年10月28日生まれ。もと農林省技官で,茨城国際農業研修センターの館長をつとめる。昭和59年私財を投じて千葉県大多喜町に「風の学校」を設立。発展途上国での農業技術指導や井戸掘りなどの奉仕活動を志す若者を育成した。平成3年吉川英治文化賞。同年10月27日死去。84歳。千葉県出身。九州帝大卒。

出典　講談社