中舞(読み)ちゅうのまい

精選版 日本国語大辞典 「中舞」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐の‐まい‥まひ【中舞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 能の舞事の一つ。序の舞より早く、急の舞よりゆるやかなもの。笛・小鼓大鼓で演奏する大小中舞と、その他に太鼓の加わる太鼓中舞とがあり、前者は狂女や喝食(かっしき)の舞に用い、後者天女妖精の舞に用いる。
    1. [初出の実例]「中の舞かかり ヲヒヤラリイイヤラリヤウヒヤイ」(出典:鼓笛宝鑑(1691)一)
  3. 歌舞伎の下座音楽の一つ。太鼓を主として、大小鼓・能管を加え、上使の登場などに用いる。
    1. [初出の実例]「中(チウ)の舞(マヒ)になり〈略〉花道へ走り行く」(出典:歌舞伎・隅田川花御所染(1814)四立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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