20世紀日本人名事典 「中部銀次郎」の解説
中部 銀次郎
ナカベ ギンジロウ
昭和・平成期のゴルフ選手 大洋クラブ会長;元・日新タンカー会長。
- 生年
- 昭和17(1942)年2月16日
- 没年
- 平成13(2001)年12月14日
- 出生地
- 山口県下関市
- 学歴〔年〕
- 甲南大学卒
- 経歴
- 大洋漁業(現・マルハ)の“中部一族”で、副社長の中部利三郎の二男に生まれ、恵まれた環境の中で兄の一次郎、弟の幸次郎と共に早くからゴルフに親しむ。ゴルフの天才少年と言われ、下関西高2年で大学生だけが参加できる関西学生選手権に特別参加し、メダリストに。甲南大学進学後、昭和37年日本アマチュアゴルフ選手権に史上最年少(当時)の20歳で優勝、以来53年までに大会史上最多の6度のアマ日本一になる。40年アジア・アマ選手権では個人第1位を占めて日本を団体優勝に導く。42年西日本サーキットでは日本のトップ・プロたちを押えて優勝、“プロより強いアマチュア”といわれた。約四半世紀の間プロに転向せず、日本のトップ・アマとして活躍。学生ゴルフ選手権2連覇、日本オープンベストアマ2回、世界アマに4回出場するなど数々のタイトルを獲得した。第一線を退いたあとは日本ゴルフ協会ナショナル強化コーチとして後進を指導。59年世界アマチュア選手権で監督に当たるキャプテンとして日本を優勝に導いた。一方40年大洋漁業に入社、のち系列の日新タンカー専務、大東油業副社長、日新タンカー会長、大東油業社長など歴任した。著書に「もっと深く、もっと楽しく」(62年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報