キャプテン(読み)きゃぷてん(英語表記)CAPTAIN

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャプテン」の意味・わかりやすい解説

キャプテン
きゃぷてん
CAPTAIN

character and pattern telephone access information networkの略で、電話回線文字情報ネットワークと訳される。家庭のテレビ受像機やパソコンを電話回線を介してコンピュータセンターと接続し、会話形式によって画像情報の提供などを行うメディア。1978年(昭和53)から郵政省(現総務省)と日本電信電話公社(1985年、民営化によって日本電信電話株式会社=NTTとして再発足)が開発を進め、1984年11月からサービスが開始された。1999年(平成11)7月のNTT分割後はNTTコミュニケーションズがサービスを提供。キャプテンはNTTの商品名で、国際的には、ビデオテックスvideotexと総称される。キャプテンによって、家庭やオフィスにいながらにして、ニュース、天気予報、趣味、娯楽などの情報を利用できるばかりでなく、テレビショッピング、座席予約などの多彩なサービスの利用が可能になる点で、その普及発展が期待された。

 しかし、利用者端末が高価なこと、提供サービスが少ないこと、さらにその後のコンピュータの急速な普及と処理速度伝送速度向上、文字と画像を扱うサービス(とくにWWWワールド・ワイド・ウェブworld wide webの略)の利用が可能なインターネットの普及により、2002年(平成14)3月31日にサービスを終了した。

石島 巖]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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