中頓別鍾乳洞(読み)なかとんべつしようにゆうどう

日本歴史地名大系 「中頓別鍾乳洞」の解説

中頓別鍾乳洞
なかとんべつしようにゆうどう

[現在地名]枝幸郡中頓別町字旭台

市街の北東約四キロにある。道指定天然記念物で、指定面積七・八九ヘクタール。第四洞まであり、長さは第一洞が主洞六〇メートル・支洞一一〇メートル、第三洞が六五メートル、第四洞が一五メートルで、ほかに第二洞など小さな洞穴がある。大正六年(一九一七)冬、造材作業で使用されていた一二、三頭の馬が近くの金鉱きんこうの沢で吹雪に遭い、この洞窟一夜を過ごしたことから存在が知られるようになったという(中頓別町史)。昭和八年(一九三三)春、中頓別村の青年が洞窟の探検を行った。同年夏には北海道大学理学部地質学教室が調査、日本で最も新しく生成した鍾乳洞であることが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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