20世紀日本人名事典 「丸山博」の解説
丸山 博
マルヤマ ヒロシ
昭和期の衛生学者 元・大阪大学教授。
- 生年
- 明治42(1909)年12月13日
- 没年
- 平成8(1996)年10月10日
- 出生地
- 広島県広島市
- 学歴〔年〕
- 大阪帝国大学医学部〔昭和10年〕卒
- 学位〔年〕
- 医学博士〔昭和20年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 日本翻訳出版文化賞(昭47年度)「大地原誠玄完訳スシュルタ本集」
- 経歴
- 昭和10年大阪帝国大学助手となり、のち同講師、大阪府庁職員、大阪労働基準局労務監督官、厚生技官を経て、33年大阪大学医学部教授。48年定年退官。この間、12年から岸和田市の乳児死亡実態調査を開始し、21年「乳幼児死亡の問題」を発表。35年医学史研究会を結成。また食品添加物問題にも着目し有害食品研究会会長をつとめ、森永ヒ素ミルク中毒事件を追及した。インド伝承医学を研究するアーユルヴェーダ研究会会長を務めた。著書に「公衆衛生」「社会医学研究」「保健婦・養護教諭とともに」「森鷗外と衛生学」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報