養護教諭(読み)ヨウゴキョウユ

デジタル大辞泉 「養護教諭」の意味・読み・例文・類語

ようご‐きょうゆ〔ヤウゴケウユ〕【養護教諭】

小学校中学校高等学校特別支援学校で、児童生徒の保健管理と指導を担当する専任教諭

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精選版 日本国語大辞典 「養護教諭」の意味・読み・例文・類語

ようご‐きょうゆヤウゴケウユ【養護教諭】

  1. 〘 名詞 〙 小・中・高・盲・ろう・養護学校で、児童生徒の保健管理と指導を専門とする教諭。教育職員免許法による養護教諭免許状を必要とする。
    1. [初出の実例]「養護教諭は、児童の養護を掌る」(出典:学校教育法(1947)二八条)

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改訂新版 世界大百科事典 「養護教諭」の意味・わかりやすい解説

養護教諭 (ようごきょうゆ)

学校教育法の規定によって,小学校,中学校,高等学校,盲学校聾学校,養護学校におかれ,子どもの健康養護と発達保障に関するしごとに従事する教育職員前身は学校看護婦school nurseであり,1887年イギリスのリバプールで有志看護婦の慈善的事業として始まったのが最初で,1901年にはロンドンで学校看護婦の制度が定められている。日本では1906年に岐阜市高等小学校(京町小学校)におかれたのが最初である(1904年に福岡県女子師範学校の寄宿舎に看護婦がおかれたが,業務の実態からみて学校看護婦とよぶには無理があるといわれる)。その後,独自の発展をし,41年の国民学校令により養護訓導として学校の正規の教育職員として職制化された。第2次大戦後は47年に学校教育法によって養護教諭と規定され,今日に至っている。養護教諭のしごとは,子どもの健康相談,保健指導,応急処置をはじめ学校保健活動全般にわたるが,保健に関する専任職員として唯一の存在であることから,学校保健活動全体の計画と運営,その実施において,実際に行動し,助言をし,相談にのるなど,実質的に中心的な役割を果たしている。
学校保健
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百科事典マイペディア 「養護教諭」の意味・わかりやすい解説

養護教諭【ようごきょうゆ】

学校内で児童・生徒の健康を専門的に扱う教職員。その職務内容は〈児童の養護を掌る〉(学校教育法第28条)ことであり,具体的には,校長学校医,学校歯科医,学校薬剤師,一般教員と連携を取りながら,児童生徒の健康に関する情報の把握,疾病の予防と,健康の保持増進を行っていくこととされる。最近,不定愁訴など精神科領域周辺の問題に悩む児童・生徒が増加している。そこで養護教諭にはスクールカウンセラーに近い役割が期待されている。
→関連項目保健室登校

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「養護教諭」の意味・わかりやすい解説

養護教諭
ようごきょうゆ

小学校,中学校,高等学校,中等教育学校,特別支援学校に置かれ,児童・生徒の養護を担当する教育職員のこと。職務は,学校保健計画の立案と実施に対する参画・協力,学校環境衛生の維持改善,健康診断・疾病予防・安全計画・救急処置・学校給食に対する指導助言,健康相談,健康教育,健康に関する記録の作成,家庭訪問による児童・生徒の健康指導など,学校保健全般にわたる。養護教諭となるためには,教育職員免許法による養護教諭免許状を取得しなければならない。

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