学校教育法の規定によって,小学校,中学校,高等学校,盲学校,聾学校,養護学校におかれ,子どもの健康養護と発達保障に関するしごとに従事する教育職員。前身は学校看護婦school nurseであり,1887年イギリスのリバプールで有志看護婦の慈善的事業として始まったのが最初で,1901年にはロンドンで学校看護婦の制度が定められている。日本では1906年に岐阜市高等小学校(京町小学校)におかれたのが最初である(1904年に福岡県女子師範学校の寄宿舎に看護婦がおかれたが,業務の実態からみて学校看護婦とよぶには無理があるといわれる)。その後,独自の発展をし,41年の国民学校令により養護訓導として学校の正規の教育職員として職制化された。第2次大戦後は47年に学校教育法によって養護教諭と規定され,今日に至っている。養護教諭のしごとは,子どもの健康相談,保健指導,応急処置をはじめ学校保健活動全般にわたるが,保健に関する専任職員として唯一の存在であることから,学校保健活動全体の計画と運営,その実施において,実際に行動し,助言をし,相談にのるなど,実質的に中心的な役割を果たしている。
→学校保健
執筆者:藤田 和也
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