最新 地学事典 「丸山火山」の解説
まるやまかざん
丸山火山
Maruyama volcano
気象庁の活火山名は丸山(Maruyama)。北海道中央部のトムラウシ山の南東に位置し,北方のニペソツ山などと火山群を構成する。基盤は先新第三系の日高累層群である。基底直径約3km,標高1,692mであるが,基盤高度が高いために火山体の層厚は最大でも300m以下である。活動開始時期は明らかではないが,20万年前より新しいと考えられる。石英,黒雲母および角閃石を含む輝石安山岩~デイサイト質の溶岩流および溶岩ドームからなる。最新の活動は北西―南東方向に配列した火口列で起こり,北西斜面には径が150~300mの3つの火口が形成された。確認された噴火は3500年前以前,600年前以前,西暦1739年より新しい時期となる。いずれも水蒸気噴火。最新の噴火は,郷土史家により西暦1898年12月であったことが確かめられた。この噴火では火山泥流が河川に流入して十勝平野でも流域が汚染された。
執筆者:中川 光弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

