丹摺(読み)にずり

精選版 日本国語大辞典 「丹摺」の意味・読み・例文・類語

に‐ずり【丹摺】

〘名〙 (「にすり」とも) 古代の染色法の一つ模様陽刻(ようこく)した木版に、染料をつけて麻布の上に押捺したもの。正倉院にこの技法の屏風袋がある。
古事記(712)下「爾に赤猪子の泣く涙、悉に其の服(け)せる丹揩(にずり)の袖を湿(ぬ)らしつ」

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