丹摺(読み)にずり

精選版 日本国語大辞典 「丹摺」の意味・読み・例文・類語

に‐ずり【丹摺】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「にすり」とも ) 古代の染色法の一つ模様陽刻(ようこく)した木版に、染料をつけて麻布の上に押捺したもの。正倉院にこの技法の屏風袋がある。
    1. [初出の実例]「爾に赤猪子の泣く涙、悉に其の服(け)せる丹揩(にずり)の袖を湿(ぬ)らしつ」(出典古事記(712)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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