丹那郷(読み)たんなごう

日本歴史地名大系 「丹那郷」の解説

丹那郷
たんなごう

柿沢かきさわ川上流部の丹那一帯に所在した郷。貞和二年(一三四六)の伊豆山密厳院雑掌宗泰申状案(醍醐寺文書)に「丹那郷」とみえ、建武二年(一三三五)九月二四日足利尊氏により当郷地頭職が伊豆山密厳みつごん(現熱海市)に寄進されている。申状によると、伊豆国目代祐禅が当郷の田畠山野などを押領し、狩猟を専らにし、三嶋社(三嶋大社)造営役を命じたため、同院は幕府に当郷乱入の取締、同社造営役の免除を求めた。貞治四年(一三六五)の伊豆山密厳院領年貢米銭・田畠注文(伊藤一美氏所蔵文書)に同院領として当郷が書上げられている。応永五年(一三九八)六月二五日の密厳院領関東知行地注文案(醍醐寺文書)に当郷がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む