久喜宮村(読み)くぐみやむら

日本歴史地名大系 「久喜宮村」の解説

久喜宮村
くぐみやむら

[現在地名]杷木町久喜宮

筑後川中流の右岸志波しわ村の東に位置する。北は麻底良まてら山、こう(一九〇・三メートル)堂所どうとこ(四一四・六メートル)などの山地南部は平野を形成している。同川を隔てて南は筑後国生葉いくは古川ふるかわ(現浮羽町)など。ほぼ東西日田街道が通る。天正一三年(一五八五)閏八月一五日の秋月種実討捕頸数注文(高橋家伝来武家書状集/宮崎県史 史料編中世一)によると、同日杷木郷で行われた大友勢との合戦において、秋月勢の「くゝ宮町目代」清兵衛が首二つを打捕っている。小早川時代の指出前之帳では久喜宮村の田二町八反余(分米三五石余)・畠三町一反余(分大豆三〇石余)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報