久宝寺遺跡(読み)きゆうほうじいせき

日本歴史地名大系 「久宝寺遺跡」の解説

久宝寺遺跡
きゆうほうじいせき

[現在地名]八尾市龍華町二丁目

河内平野低地部に立地する。東西南北約一・五キロメートルの広がりをもつ。昭和五五年(一九八〇)から六一年にかけて行われた近畿自動車道関連の発掘調査で、古墳時代初めの準構造船がみつかり、注目された。この時の調査では、ほかにも弥生時代終り頃の前方後方形周溝墓をはじめ、多量の古式土師器や韓式系土器を含む五世紀代の豊富な土器群など、遺構・遺物において質量ともに良好な成果があげられた。平成八年(一九九六)から実施された、旧国鉄竜華りゆうげ操車場跡地の発掘調査では、旧平野ひらの川で行われた、五世紀代の大規模な治水工事の様子が明らかとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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