久留米市美術館(読み)くるめしびじゅつかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「久留米市美術館」の意味・わかりやすい解説

久留米市美術館
くるめしびじゅつかん

福岡県久留米市にある市立美術館。坂本繁二郎教え子であったことが縁で絵画の収集を始めたブリヂストンの創業者石橋正二郎が,1956年に郷土の久留米市に建設・寄贈した文化施設群,石橋文化センターの中核施設である石橋美術館として開館。1977年石橋財団が美術館の管理・運営を久留米市より引き継ぐ。2016年運営権が久留米市に返還され,久留米市美術館に名称を変更。坂本繁二郎の油彩放水路の雲』(1924),児島善三郎の油彩『ミモザその他』(1957)をはじめ,日本の近代洋画を築いた九州出身の画家たちの作品を中心に収集・展示する。なお,石橋文化センターの建物内には福岡県八女市にあった坂本繁次郎の旧アトリエが移築・保存されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android