日本歴史地名大系 「久那斗神社」の解説 久那斗神社くなとじんじや 岩手県:和賀郡和賀町山口村久那斗神社[現在地名]和賀町仙人東流する和賀川中流右岸の仙人(せんにん)峠にある。祭神は岐之神。「邦内郷村志」に「仙人堂、在嶺上」とあるのは当社と考えられる。社伝によれば、もと岐と書かれたが、のち久那斗と改められたという。仁平年間(一一五一―五四)藤原秀衡は卯根倉(うねくら)(現湯田町)と明戸(あけと)(現下閉伊郡田野畑村)の鉱山を開発したが、物資はすべて馬によって仙人峠を越えて運んだ。道筋は険阻で難所が多く、輸送の安全のため当地に神社を建立、岐之神を祀ったと伝えている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by