久麻加夫都阿良加志比古神社(読み)くまかぶとあらかしひこじんじや

日本歴史地名大系 の解説

久麻加夫都阿良加志比古神社
くまかぶとあらかしひこじんじや

[現在地名]中島町宮前

羽咋はくい郡に近い熊木くまき川中流域の山麓南東に面して鎮座する。祭神は阿良加志比古神・都努我阿良斯止神。旧郷社。通称「おくまかぶと」。「延喜式」神名帳に載る羽咋郡の「久麻加クマカ都阿良加志比古ツアラカシヒコノ神社」に比定され、承応二年(一六五三)の「三州式内等旧社記」に今は熊甲くまかぶと社、あるいは熊甲大明神というと記される。

中世熊来くまき庄の惣庄鎮守で、貞応三年(一二二四)一〇月一日の熊来庄立券文写(尾沢文書)熊甲宮の在家一九宇がみえ、内訳は結衆(一〇人)一〇宇・八女(八人)八宇・神人一宇となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の久麻加夫都阿良加志比古神社の言及

【中島[町]】より

…藤津比古神社本殿や,能登地方に残る古い農家の型式をとどめる座主家住宅は重要文化財。また久麻加夫都阿良加志比古(くまかぶとあらかしひこ)神社(熊甲宮)の二十日祭(9月20日)の枠旗行事は,神輿をはじめ長大な枠旗をかつぎ,鉦(かね),太鼓で本社へくり込むもので,重要無形民俗文化財に指定されている。七尾線が通じる。…

※「久麻加夫都阿良加志比古神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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