乖背(読み)かいはい

精選版 日本国語大辞典 「乖背」の意味・読み・例文・類語

かい‐はい クヮイ‥【乖背】

〘名〙 そむき反すること。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「決して乖背(クヮイハイ)睽離(きり)したいとは願はないやうなものの」 〔劉向‐上列子序〕

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デジタル大辞泉 「乖背」の意味・読み・例文・類語

かい‐はい〔クワイ‐〕【×乖背】

[名](スル)そむき反すること。背馳はいち
「和合し度いとこそ願え、決して―し睽離きりしたいとは願わない」〈二葉亭浮雲

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普及版 字通 「乖背」の読み・字形・画数・意味

【乖背】かい(くわい)はい

そむく。漢・劉向〔列子書録〕力命に至りては、一に命を推し、楊子は、唯だ放を貴ぶ。二義乖背し、一家の書に似ず。

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