日本歴史地名大系 「乗原村」の解説 乗原村のんばらむら 京都府:竹野郡丹後町乗原村[現在地名]丹後町此代 乗原依遅(いち)ヶ尾(お)山の北麓に位置し、四周は山で囲まれ、わずかの耕地がある。此代(このしろ)村の枝郷で、慶長検地郷村帳に「此代村之内乗原村」とみえる。伝承によれば此代村の集落は初め海岸部だけにあったが、農業が盛んになるに従い乗原へ派生したという。八百比丘尼がこの村の産だという言伝えがある。昔一人の修験者が村へ来て庚申待を催した。その時修験者の持ってきた人魚の肉を某家の少女が食べたところ、少女は年を重ねても老いず、ついに八〇〇歳まで生きたので人々は八百比丘尼とよんだ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by