乗原村(読み)のんばらむら

日本歴史地名大系 「乗原村」の解説

乗原村
のんばらむら

[現在地名]丹後町此代 乗原

依遅いち山の北麓に位置し、四周は山で囲まれ、わずかの耕地がある。此代このしろ村の枝郷で、慶長検地郷村帳に「此代村之内乗原村」とみえる。伝承によれば此代村の集落は初め海岸部だけにあったが、農業が盛んになるに従い乗原へ派生したという。

八百比丘尼がこの村の産だという言伝えがある。昔一人の修験者が村へ来て庚申待を催した。その時修験者の持ってきた人魚の肉を某家の少女が食べたところ、少女は年を重ねても老いず、ついに八〇〇歳まで生きたので人々は八百比丘尼とよんだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android