改訂新版 世界大百科事典 「九宮貴神」の意味・わかりやすい解説 九宮貴神 (きゅうきゅうきしん)Jiǔ gōng guì shén 中国の唐・宋時代に盛んにおこなわれた道教的信仰の一つ。天の九宮すなわち9区域を太一・摂提・軒轅・招揺・天符・青竜・咸池・太陰・天一の九神が支配し,なかでも北辰におざす太一神が《易》の八卦に配当された九宮を巡行するにともない,九宮それぞれに対応する地上の9分野に水旱,兵乱,政変などの災厄が生ずるとされ,そこで朝廷では太一神の巡行を推算し春秋2回の祭祀によって息災をおこなった。執筆者:坂出 祥伸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by