あらゆる災いを消滅させるという意。サンスクリット語シャーンティカśāntika(扇底迦(せんていきゃ)と音写)の訳。密教修法における四種法(あるいは五種法)の一つ。思わぬ災い、病気、世界的不安感や武威、天災などを除去するのはもちろんのこと、その根底には、行ずる者自身の心のなかの災い、すなわち煩悩(ぼんのう)を消滅する意義がある。
[小野塚幾澄]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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