北辰(読み)ほくしん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

北辰
ほくしん

北極星すなわちこぐま座α星の中国名。古代中国では北極星をこう呼んだが,日本に入るに及んで,仏教の妙見菩薩と結びつき北妙見と呼ばれるようになった。しばしば北斗七星と混同される。 (→妙見 )

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デジタル大辞泉の解説

ほく‐しん【北×辰】

《北天の星の意》北極星の異称。
《北極星が多くの星の中心であるところから》皇居。また、天子。
「―位高くして百官星のごとくに連なるといへども」〈太平記・二一〉

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世界大百科事典内の北辰の言及

【こぐま座(小熊座)】より

…しかし歳差現象により天の北極はしだいにこの星から離れていく。日本では北極星を子の星,北辰などと呼ぶが,この星を妙見菩薩に見たてて星祭をする妙見信仰がある。概略位置は赤経15h40m,赤緯+78゜。…

【星】より

…そして陰陽道では金神(こんじん)がここに位すると考え,剣先に向かって戦えば必ず敗れ,公事や勝負事に不利であるとした。しかし,それ以上にこの星は海上の方角見に重要で,その方法を〈破軍を繰る〉といい,たとえば伊予の水軍の能島家伝には〈破軍北辰の事〉に〈破軍くり様〉を示している。地方により,北斗七星を〈けんぼし〉〈ひちけんぼし〉〈四三(しそう)のけん〉などと呼んでいる。…

【北極星】より

…距離は約466光年。【茨木 孝雄】
[中国の北辰信仰]
 北辰ともいい,中国では見かけ上不動の恒星で,天空の星座がこの星を中心として回転することから,古来方位を定めるのに利用されるとともに,もっとも尊貴な星として崇拝されてきた。《史記》天官書などの記述によると,北極星は天帝太一神の居所であり,この星を中心とする星座は天上世界の宮廷に当てられて紫宮,紫微宮とよばれ,漢代には都の南東郊の太一祠においてしばしば太一神の祭祀が行われた。…

※「北辰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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