摂提(読み)せってい

精選版 日本国語大辞典 「摂提」の意味・読み・例文・類語

せっ‐てい【摂提】

  1. [ 1 ]
    1. [ 一 ] 大角(だいかく)星の両側にあって、北斗七星の柄に当たる三星の名。摂提格。
      1. [初出の実例]「夜有星出大畢。抵貫大角。入摂提」(出典:日本三代実録‐貞観八年(866)一一月五日)
      2. [その他の文献]〔史記‐天官書〕
    2. [ 二 ] 歳星(=木星)の異称。〔史記天官書
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 歳星が寅の方位にあること。転じて、十二支の寅の異称。摂提格。
    1. [初出の実例]「節候亟換。方今摂提発歳。天紀更始之辰」(出典:続日本後紀‐承和元年(834)正月甲寅)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android